忘れ物が多い人の特徴にはどういった傾向があるのでしょうか?
特徴が分かると対策も立てやすくなってきます。対策が分かれば対応もいろいろと考えられるでしょう。
ここでは、忘れ物が多い人に、どういう特徴があるのかみていきましょう!
注意力不足
忘れ物が多い人は、周囲の物事に気を取られやすい傾向にあり、急に別のことを考え出したりするので注意力が散漫になりがちです。
例えば、自転車に乗っていて、あるいは、車を運転していて、あなたのタイプのステキな異性が歩いているとします。あなたは思わず見惚れてしまい、危うく事故を起こしそうになった。あなたもそういう経験あるかもしれません。これと同じようなことが、普段から起こっていると思ってください。
例えば、仕事で説明を受けている最中に、フッと週末の予定のことを考えていて大事な話を聞き洩らしてしまう。そういうことが思考の中で起こっているということです。
集中力の欠如
集中力は、ひとつの物事に意識を向け続ける力です。例えば、周りがガヤガヤと騒がしい中でも本を読める人や趣味に没頭し食事の時間も忘れてしまう人は、集中力の高い人でね。
集中力の欠如とは、反対の状態を思い浮かべていただければよいと思います。すぐに飽きてしまい長続きしない。他のことに意識が向いてしまい作業が疎かになる。作業スピードが遅くなることです。
集中力が高ければ、やっていることに意識が100%近く向いていますが、集中力が欠如していると20%くらいしか意識が向いていないと考えるとやっていることに対する正確性やスピードが落ちるのはわかりやすいのではないでしょうか。
ルーティンワークが苦手
ルーティンというのは、毎日・毎週・毎月など決められた手順で同じように行う事を言います。ルーティンを仕事に当てはめたものがルーティンワーク。
マニュアル作業は、ルーティンワークといえますね。ルーティンワークは、同じ手順を繰り返し行うので、慣れてくると飽きてきてしまうものです。
飽きてくると当然、集中力がなくなってきます。集中力が欠如してくると、決められた手順を間違えたり、必要な工程を飛ばしたりしてしまいます。なのでルーティンワークが上手く出来なくなってしまいます。
片付けられない
あなたのデスク廻りは片付いているでしょうか?忘れ物が多い人は、片付けられない傾向にあります。
ごちゃごちゃしているので、自分で何処に置いたか判らない。何処に置いたか判らないから、忘れ物も多くなってきます。またごちゃごちゃしていると注意力が散漫になります。目に付いたものに気を取られやすくなります。
片付けようと思っても、気を取られると片付けが疎かになって一向に進まなくなってしまいます。結局、片付けられない状態が続きます。
予測しない
忘れ物が多い人は、先を見通すことをしないか、やっていても足りない傾向にあります。
例えば、あなたが旅行に行くとします。旅行に行く場合、服や下着など必要な物を用意してカバンに詰めますよね。服とかはちゃんと用意していても、旅行先での交通の便なども考えないといけませんよね。
ここで普段あなたが車に乗ることがなかったとします。急にダイヤの乱れなどで、旅行先で車を運転しなければならなくなったとします。ある程度、交通の便とか考慮していると、免許書をちゃんと用意するはずですね。でも予想していないと普段、車に乗っていないため、持っていこうとも思わないはず。予想がつかないと準備ができませんよね。
仕事での準備8割、本番2割。なんて言葉もあります。万全の準備を行っていれば、本番で割く労力は2割くらいという意味になります。いかに準備が大切か判りますよね。
準備というのは予想する力になります。例えば、「相手がこういうことに疑問を持つだろうから、こういう答えを用意しよう。」「相手にとってのメリットは何だろう?」「相手が喜ぶことは何だろう?」など。予想して答えを準備することが大事になります。
でも忘れ物が多い人は、行き当たりばったりで行動することが多い傾向にあります。行き当たりばったりなので、準備をあまりしない。準備をしないということは、つまり予想をしていないということです。
なんでも詰める
先ほど旅行の例を出したので、その絡みです。忘れ物が多い人は、大きめのカバンを持つ傾向にあります。
それは、忘れ物が多いので忘れないように、とりあえず何でも詰め込めれる大きめのバックを持つ傾向にあります。何でも入ってしまうので、忘れ物をしないと思ってしまいますが、無駄な物が入っている場合が多く、整理されていないので、中はゴチャゴチャ。結局、何が入っているのか分かりません。
肝心な物も、入っているだろうと思って出かけると、結局、「入っていなかった!」というオチになります。
点検をしない
忘れ物が多い人は、出かける時や準備などに点検をする習慣がない。または点検が甘いのどちらかです。
普段から点検する習慣をお持ちの方は、出かける時、チェックする箇所が決まっていると思います。ルーティンワークのように、ガスの元栓、電気、水回り、カギなどチェックしてから出かけると思います。点検しているからこそ、外出先でも気にならないと思います。
でも点検をしていない、または、点検を忘れる人は、外出先で、ちゃんと閉めたか気になってきます。気になってくると仕方がないので、戻って確認するハメに陥ります。
ADHD
ADHDには、「不注意(注意力に欠ける)」「多動性(落ち着きがない)」「衝動性(考えなしにすぐ行動する)」といった症状があります。
忘れ物が多いのは、ADHDの症状の1つです。
気持ちや行動で変えようとして変えられないのであれば、いちどADHDを疑ってみては?
主治医に相談して、症状にあった対策を考えるのが一番です。